PPC広告が死ぬとき

クリック報酬/課金型広告が無くなる日

2006年頃からソーシャルブックマーク サービス(以下、SBS)の人気が高まっています。SBS でブックマークされている数がそのページあるいはサイトの人気を表す目安ともなっているのは事実でしょう。

私は思いました。

「SBS で人気のあるサイトは一般的に有益な情報を与えてくれるページ/サイトであるが、いくら SBS でブックマーク数が増えたところでサイトのオーナーは金銭的な報酬が得られているのか? 人気サイトのオーナーにお金が無ければそのサイトを運用することもページを作成することもできないはずだ。究極的に生きてはいけない 。」

このような事情は誰もが容易に想像できます。続けて私はサイトのオーナーに金銭を与える方法を考えました。

  1. 人気サイトのオーナーにクリック報酬型広告をページに掲載してもらう。
  2. ページの閲覧者は価値のあるページだと思ったら掲載されている広告をクリックする。
  3. サイトのオーナーに金銭的報酬が与えられる。

2番目がポイントなのですが仕組みはものすごく単純です。情報が役に立ったとか参考になったという時には、広告を興味がないのにクリックするのです。 サイトあるいはウェブページの評価を広告のクリックで行う のです。これがインターネットのマナーともなれば広告主にとっては悲劇としか言いようがありません。クリック報酬/課金型広告を殺してしまいます。単なるクリックでは広告主は損失が増えるだけなのです。

広告主は クリック課金型の広告にすることで、広告の掲載者に容易に採用してもらえる だろうという想いでクリック課金システムを適用します。広告の掲載数は露出回数と同じ意味で、増えれば増えるほどありがたいのです。しかし利益につながらないのであれば広告主は出稿を中断するでしょう。

広告主の減少は広告システム提供会社 も結果的に収益をあげることができずに破滅の道を辿ります。現在の広告配信システムのひとつのジレンマです。ある人にとってはクリック報酬型広告で収益を上げる抜け道です。

このサイトも Google アドセンスと呼ばれるクリックで報酬が発生する広告を掲載しています。アドセンスは 利用規約でクリックを促すようなテキストの掲載、画像の表示を禁じています 。禁止されている理由は広告をクリックしたユーザーの動機を調べることができないからです。連続でクリックするなど不正なクリックは判定されていますが、基本的にはなぜクリックされたのかを広告システムが推測することは困難です。

ウェブで配信されている情報の評価を広告のクリックによって行われるとなれば、広告配信システムを提供する会社には次のような課題がでてきます。

今も不正クリックを排除する方法に頭を悩ませて研究されていますが、万が一ウェブのルールが変わるようなことがあれば大量のデータの変化に追いつくことが現在のシステムでできるのかは疑問です。

Google なんかはパーソナライズ機能を動かしているので、推量のためのデータを有しているだろうが Google を利用しないユーザがアドセンス広告 をクリックすることを考えれば意味は無いです。十分な広告クリックの履歴データを集め終わるまで該当ユーザのクリックを無効(=報酬を与えない)というのもありだけど、そんな事実がばれたらアドセンスの利用者はそっぽを向くでしょう。

ちなみに、既に世界には「クリック エクスチェンジ」と呼ばれる不正クリックで広告収入を得ている人達がいます。クリックを交換するグループが存在するのです。

Date: 2008-01-13

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