長い文章は役に立つことが書いてあると思い込んでいることに気付いた。毎日数えきれないほどのウェブページを見ているうちに「量が質を現す」と反応していた。もちろんすべての状況ではない。何となく情報を集めていたり、目的を見失ってウェブを巡回しているときに無意識に起こる反応だ。興味深いテーマやタイトルのページを見ると、すぐにブックマークしたり、何か一言いってやろうとコメントやブログを書いてしまう。今思えばその行為は時間的に多大な損失を及ぼした。
量を質と混同するようになったのはやはり経験だけをたよりに行動しているからだろう。自分が行ってきたことを振り返ることをしなかったからだ。 自分の経験から「役に立った情報はたいていの場合その情報量も多い」と仮定して行動しているのだ。それと量が質を意味するものばかりと関わってきたこともあるだろう。例えば一般的に高額な(お金の量が多い)ものはその商品の質も高い。処理が高速な(実行時間が短い)アプリケーションはプログラムも高度である。
「何となく」という状態は経験という過去に頼っている状態だ。これからどうしようかとしている時に、その先(将来)を考えないのは賢明だとは言えない。現在を決定するのは過去と未来である。今は過去から起こり、今は未来を作る。だから経験だけをたよりにするというのは将来について考えることをしない状態なのかもしれない。将来を緻密に計画したうえで現在何かしているのなら不測の事態が起こっても「経験だけを頼りにするしかなかった」と言えるだろう。 このことから"計画は常に見直す"ことが知恵であるといえよう。
悪しき習慣の代表として「相関関係を因果関係だと思ってしまう」ことが挙げられる。まさに質と量の取り扱いが相関関係から因果関係にすり替わってしまった良い例だ。
世の中には鵜呑みに出来ないことが沢山ある。あらゆる出来事に疑いの余地がある。だから今何が起こっているかに注力することが大切なのだ。仕事のスピードやプライベートのスケジュールが過密なことが格好よいとされる風潮に流されないようにしよう。今を見据えることで、ゆるやかにそして確実に人生を味わうことができそうだ。現在にフォーカスすることについては改めて考えてみよう。米国スポーツ・ビジネスに学ぶエグゼクティブの心理学 第5号 「こころ」と「からだ」を現在に
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