* 記号をワイルドカードと呼びます。ファイルやディレクトリの名前で0個以上の文字(文字列)と照合されます。例を示しましょう。 unixstuff ディレクトリへ移動して次のコマンドを入力してください。
% ls list*
このコマンドはカレントディレクトリからファイル名が list で始まるすべてのファイルを表示します。
次のコマンドを入力してください。
% ls *list
こちらのコマンドはカレントディレクトリからファイル名が list で終わるファイルを表示します。
? 記号は1文字だけを照合するワイルドカードです。 例えば ?ouse という場合、 house, mouse はマッチしますが grouse はマッチしません。
次のコマンドを試してみましょう。
% ls ?list
ディレクトリはファイルの特別な型ですから、ファイルの命名規則がディレクトリにも適用されます。
ファイル名を付ける際には特別な意味を持つ記号 / * & % を避けなければなりません。またスペースも使用しないようにしましょう。 ファイルに名前を付ける最も安全な方法は、英数字文字(すなわち文字、数)、下線(_) 、ドット(.) を使用することです。
良いファイル名 | 悪いファイル名 |
---|---|
project.txt | project |
my_big_program.c | my big program.c |
fred_dave.doc | fred & dave.doc |
ファイル名の慣例は、小文字から始めて、ファイルの内容を示す文字のグループ(拡張子)をドットでつなげます。 例えば C 言語のプログラムなら prog1.c のように .c で終わります。 つまり C 言語のファイルだけを探したい時には ls *.c と入力すれば済むのです。
コマンドの説明が書かれたオンラインマニュアルがあります。マニュアルページは、指定のコマンドにどのようなオプションがあるのか、そしてオプションの振る舞いについて、あなたに情報を与えるものです。特定のコマンドのマニュアルを読むには man command と入力します。
wc コマンドのマニュアルを開いてみます。
% man wc
もう一つの方法
% whatis wc
こちらのコマンドは一行の説明文を表示します。オプションなどについての説明はありません。
コマンドの正確な名前を忘れてしまったなら次のように入力してください。
% apropos keyword
keyword がマニュアルのヘッダー情報に含まれるコマンドを表示します。試してみましょう。
% apropos copy
コマンド | 解説 |
---|---|
* | 任意の数の文字と一致する |
? | 1文字と一致する |
man command | command のマニュアルページを見る |
whatis command | command の簡単な説明を見る |
apropos keyword | keyword が man ページに含まれているコマンドを表示する |
この文書は UNIX Tutorial for Beginners から派生した文書です。 Creative Commons License の下で利用できます。
最終更新日: 2011年02月24日(木)