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ミステリーマンガの最高傑作Q.E.D.証明終了

『Q.E.D. 証明終了』という漫画 を読了しました。コミックは全50巻です。

この本を選んだのは、推理漫画としてインターネットで評判が良さそうだったからです。

ちなみに古本屋で見つけて試し読みのつもりで1、2巻買ったあとは、5巻ずつ買いながら全巻揃えました。

作品のあらすじ

この物語は15歳でMIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業して日本の高校に入学してきた燈馬 想(とうま そう)が主人公の物語です。想の同級生、水原可奈(みずはら かな)も主要な登場人物です。

燈馬想が様々な事件や謎めいた出来事を解決します。想はあくまで高校生であり、天才的な頭脳を持ち合わせていることから周囲からの相談を受けて探偵役を果たしています。 高校生名探偵と言えば金田一少年と同じ設定ですね。

ときおり同級生である水原可奈やMIT時代の友人であるロキから難事件の解決を依頼されることもあり、ケースによっては水原可奈とロキの力を借りて真相を追求します。

1巻につき2話完結するので全100話のあらすじを書くことは大変なのでできないのですが、wikipedia に Q.E.D. 証明終了のエピソード一覧 がありますので参考にご覧ください。

神秘的な力や飛躍しすぎた推察は出てこないので白けるような推理はありませんし、数学の難問の話が出てきて理系ミステリと呼べる側面もあります。 殺人や犯罪が起きない事件もあり警察小説のような硬派な感じはありません。

感想

この漫画の感想を一言で表すなら「極上のミステリ漫画」です。

推理を重ねて合理的に事件の解決に至るのはもちろん

  • 続けて読んでも飽きのこない様々な謎解き
  • 飛躍した推理がほぼ無い。
  • 「そんな動機で罪を犯す?」といったモヤモヤ感がないストーリー
  • コミックが1巻で2話完結するので1巻で楽しめる構成
  • 重々しくないキャラクターで高校生という設定が活き活きしてる

特に 続けて読んでも飽きない のは魅力的です。私が大量の推理小説を読んでないことも関係していると思いますが叙述トリックは無いけれど密室トリック、アリバイトリック、物理トリックなど漫画として描けるトリックがこんなにもあるのかと関心します。

いくつかのストーリーでは、謎解きのあとに燈馬想が見せる犯人への思いやりや、物語の振り返りに、ほろっとさせられました。

はじめの第1巻から読まず途中の巻から読んでも十分楽しめる作品です。

おわりに

『Q.E.D. 証明終了』に出会ったときは『金田一少年の事件簿』と出会った頃の興奮がありました。 その興奮を言葉でうまく説明できないけれど、空想の世界ではあるけれど現実にも起こりそうな話にのめり込んでしまいます。

自信を持っておすすめできる作品で、ミステリ好きを自称するなら1度は読んでおきたい漫画です。 わたしの趣味については ミステリ作品についての感想文 をちらっと見てもらえればわかると思います。

なお『Q.E.D. 証明終了』はもともと月刊の漫画雑誌に連載されていて完結しましたが、2020年7月現在は続編となる 『Q.E.D. iff-証明終了-』が少年マガジンR に連載中 です。 作品名は変わりましたが内容は燈馬想が活躍する本格ミステリマンガです。

作者の加藤元浩さんがどんな人柄なのかは インタビュー記事『加藤元浩 「捕まえたもん勝ち!」特集 加藤元浩×有栖川有栖』 で垣間見ることができます。

Q.E.D. 証明終了
満足度(最大星5つ)

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最終更新日: 2020年07月09日(木) / カテゴリー: 推理小説・映画