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映画 少女 2016

『少女』という映画 を観ました。

U-NEXT で 湊かなえ さんの作品を探していたときに見つけたので観てみました。

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以前に湊かなえさんの 小説『告白』 を読んだことがあって『告白』の映画も観たことがあったので、他の映像作品も見ようと思って探しました。

作品のあらすじ

この物語は女子高生の由紀と敦子が主人公の物語です。

由紀は転校生から死体を目撃したという話を聞いて、人が死ぬ瞬間を見たいと思うようになり、夏休みに小児科病棟でボランティアを始めます。 由紀は病院で出会った余命わずかな少年の「お父さんに会いたい」願望をかなえようとして、最後に殺人未遂の現場に遭遇します。

敦子は同級生からいじめられて自暴自棄になっており、由紀と同じように人が死ぬ瞬間を見たい興味から夏休みに老人ホームでボランティをします。 老人ホームでは入居者である由紀の祖母がまんじゅうを喉につまらせて死にかける現場に遭遇します。

“人が死ぬ瞬間を見たい”から始まった、由紀と敦子ふたりの夏休みの体験が最後にひとつになります。

この作品はミステリだけれども殺人事件はありませんし、探偵役もいません。

無関係に見える人それぞれの出来事を最後にひとつづきの出来事として解決するヒューマン ミステリです。

いじめ、痴漢詐欺、窃盗行為、狂人、不都合、空虚といった暗い映画です。

YouTube で予告編動画を観る ことができます。

感想

感想をまとめると、映画としては”ハズレ”、謎解きのプロットは”秀逸”です。

はじめの40分間は非常に退屈でした。

いかんせん映像作品として登場人物の感情や立場を視聴者に想像させようとするイメージ映像が無駄に思います。含みをもたせる表現はイライラします。

女子高校生の些細な日常にフォーカスするほうが、登場人物の背景が伝わりやすくなるかなと思いました。

わたしは男性なので女子校の”あるある”や女子校時代の体験をイメージすることが出来ないので、響かなかったのかもしれません。

ミステリの部分は素晴らしいと思います。 親友である由紀と敦子の体験が交わる展開は、湊かなえさんのデビュー作小説『告白』と同じく、誰かと誰かの人生が思わぬところでつながる驚きを体験できました。

それでも娯楽として気晴らしになりません。 人物描写に力を入れたことが災いしてミステリの部分がぼやけてます。

ミステリ部分だけを取り出して1時間のドラマにしたほうがおもしろんじゃないかと思います。

ヒューマンドラマとしては、無知であるがために浅はかで無分別な若年層のホラーな日常を振り返る思い出の日記です。

おわりに

この作品はたぶん 原作の小説 を読むほうが良さそうな気がします。

湊かなえ作品は小説『告白』でミステリとしての良い体験がとても好印象なので、同じ原作者であるなら活字のほうが期待できそうだからです。

なお、本作品に年齢制限はないですが高校生が巻き込まれる社会の腐敗とも言えるシーンがあるのでR15(15歳未満の方が鑑賞するのは不向き)かなと思います。

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最終更新日: 2020年05月17日(日) / カテゴリー: 推理小説・映画