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映画 点と線

松本清張原作の 『点と線』の映画 を観ました。

この映画を選んだのは、原作となった同名の推理小説が有名な作品で、松本清張の小説を一度も読んだなかったことで興味を持ったからです。 小説を読むより映画を観るほうが短い時間で楽しめると思ったのがきっかけです。

作品のあらすじ

この映画は本格推理ミステリに分類される作品で、心中と思われる他殺事件を刑事が解決する物語です。

海岸で男女の心中遺体が発見されます。 情死した男は汚職事件の関係者であったことから、事件の1ヶ月後に警視庁の刑事が心中事件の再捜査を開始します。

容疑者には完璧なアリバイがあったため不可能・完全犯罪の様相を呈するのですが、警視庁の刑事は真相を突き止めます。

IMDb のサイトで映画の予告編動画を観ることができます。

感想

わたしがこの映画を見て一番の感想は、作品の内容よりも映画の作り方です。

登場人物の背景や相関の描写がほとんど無くて、ただ刑事が事件を追いかけるだけの展開の早い作りは窮屈で映像作品としての楽しさが感じられませんでした。 キャラが立っていないから感情移入も無いです。

1958年の作品ということもあり、当時はスタンダードな映画の作り方なのかもしれないけれど、今(2020年)となってはエンタメとしては評価を得られそうにないですね。

そんなこともあってストーリーの展開もいまいちつかめないまま「心中と見られた事件の真相はこうでした」と、話の始めと結末だけを理解して終わりました。

もちろん推理ミステリなので犯罪を隠すためのトリックはあります。 わたしはあまり接することのないジャンルのミステリだったこともあり、トリックそのものは民法のテレビドラマでよくある形式で褒めるべき内容ではあります。

おわりに

この映画は推理ものとしては古い作品なので、推理小説家やミステリ マニアがトリックを蒐集・分析するにはおすすめできそうです。資料としての価値ですね。

映像作品としては駄作。推理は本格の良作。原作が悪いのではなくて古い映像作品を見た自分が悪かったかもしれない辛口な感想でした。

そういうわけで『点と線』は映画よりも活字で楽しむのが良いかもしれません。

点と線 (1958) Point And Line
満足度(最大星5つ)
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最終更新日: 2020年05月16日(土) / カテゴリー: 推理小説・映画