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合格証のスクリーンショット

この文書では IPA が実施する国家試験『情報セキュリティマネジメント試験』 に合格した 筆者 の体験を綴っています。これから受験する人の参考になれば幸いです。受験に関する情報は当時のものであり、この記事をご覧いただいている時点で内容が変わっている場合がありますので試験情報は常に最新の情報を参照ください。 また、試験問題の公開は規約で禁止されているので、この文書で試験問題の内容ついて言及することはありません。

はじめに/受験の動機

私が『情報セキュリティマネジメント試験』を受験したのは2025年5月です。

2025年4月に同じく国家試験の『応用情報技術者試験』を受験していましたので、この試験のために身に着けた知識を活かせないかと思い『情報セキュリティマネジメント試験』にチャレンジしました。 『情報セキュリティマネジメント試験』が『応用情報技術者試験』の下位レベル(※)の試験であることは知っていましたので、少ない勉強時間で合格できる自信もありました。

(※) 情報セキュリティマネジメント試験は、共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2。応用情報技術者試験は、共通キャリア・スキルフレームワークのレベル3に対応します。

試験レベルの定義

画像の引用元: 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/nl10bi0000007smr-att/youkou_ver5_4.pdf

私の能力や経歴

IT系の企業に20年ほど務めており、いまはデジタル マーケティング コンサルタントとして働いています。主な業務は、Webサイトのアクセスログ分析やWeb広告の企画から運用、そして部門メンバーの育成です。

また会社では ISMS と言って、情報セキュリティを継続的に管理・改善するための仕組みがありますので、情報セキュリティの専門用語は日常的に見聞きします。

学習計画・教材・学習方法

計画

受験申し込み完了日が2025年5月2日で受験日は2025年5月10日でした。

「はじめに」で述べたように『応用情報技術者試験』の受験勉強をしていたこともあり、情報セキュリティに関する知識はありましたので短期合格を目指しました。

学習期間は4月下旬~5月上旬のおよそ2週間です。 日々の勉強時間は、毎日30分。長くても1時間でした。

使用教材と学習方法

私が使用したメイン教材は、過去問題が実施できるWebサービスの『 情報セキュリティマネジメント過去問道場 』です。

アカウントを作成してログインして問題を解くと自動で点数が記録されるので、パソコンやスマホだけで学習を進めることができます。

点数は自動で記録されるものの詳しい履歴はわからないので、過去問の試験回ごとに完了した日付と点数をGoogleのスプレッドシートに記録して、自分が何点くらい取れるようになったかわかるように学習を進めました。

勉強当時の学習の記録

またメイン教材の過去問道場では、他の試験「ITパスポート」や「基本情報技術者」の予想問題にも取り組みました。

試験区分は異なるけれど類似する問題が出題されるので知識の定着にとても役立ちました。

予想問題

サブの教材としては、会社の図書にあった『情報処理教科書 出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント テキスト&問題集』を使いました。下の画像をクリックすると amazon の書籍ページに移動します。

情報処理教科書 出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント テキスト&問題集

テキストはさらっと目を通す程度の使用で、過去問でわからない点や用語を調べる辞書の役目もありました。

問題集の部分はひと通り2回やりました。回答はノートに書いて、採点は自力でやり、問題を解いた日付と点数をスプレッドシートに記録していました。

試験対策

出題形式が以下の2種類ありますので、それぞれの対策を取りました。

  • 科目A:多肢選択式(四肢択一)
  • 科目B:多肢選択式

科目Aの対策

設問や解答の選択肢に書かれているテキストをイメージしながら、過去問道場に取り組みました。

間違った問題は、書籍やインターネットで調べて、ときには ノートに自分なりの図解をして記憶に残るような対策 を取りました。

科目Aは英単語の意味を暗記するように、覚えれば得点が上がることを実感できます。ですので得点が増えていく学習記録は意欲を継続する助けとなりました。

科目Bの対策

公開されている過去問やサンプル問題を見るとわかりますが、問題文が長文です。 そのため、 長文の文体に慣れることを意識 しました。 過去問を繰り返すなかでも、毎回問題文を丁寧に読んで、 科目Aと同様に 問題文の場面を実体験に当てはめたり、未体験の内容は自分なりの再現ドラマを頭の中で思い浮かべ ながら読みました。

アドバイス

動画も活用

どんな事でも経験から得た知識は忘れにくいので、実際の情報セキュリティ事象に関わったことがあれば試験でも有利になることは間違いありません。

若年層であったりコンピュータをあまり使わない職業の人など、経験値不足の人は、IPA が公開している動画を観て疑似体験することも有効だと思います。

どんな試験でも試験時間には制限があります

時間配分を意識して学習しましょう。科目Aすべてに解答するのに何分要するか。科目Bでは1問あたり解答するのに何分要するか。をメモしていました。

私は試験勉強中の時間配分は余裕だったので、当日も20分くらい余って時間切れを待たずに試験を終了できると思っていたのですが、試験当日は10分くらいしか余らなくて見直しに十分な時間が取れませんでした。

いつもと違うパソコンでの操作になります

情報セキュリティマネジメント試験は「CBT方式」です。試験会場で用意されているパソコンを使うことになります。自分が使い慣れている機器は持ち込めません。

試験会場によって機器は異なると思いますがデスクトップパソコンで有線のフルサイズキーボードと光学式マウスが多いように思います。

念には念を入れて対策するなら下記を推奨します。

  • テンキーが付いたフルサイズの日本語キーボードで標準配列に慣れておく。
  • スクロールホイール付きの有線のマウスに慣れておく。 (カーソル速度は標準かやや速い)

機器の用意は簡単ではないので絶対の対策ではありません。

パソコン操作に違和感があると試験中のリズムがつかめず、試験の後半で時間が無くて焦ることもあるでしょう。

私は普段ノートパソコンを使用しており、少しキー配列をカスタマイズして、ポインティングデバイスはトラックボールなので、人生で初めてのCBT試験のときは操作に戸惑って焦りました。

試験結果

試験の結果は、1,000点満点中735点を獲得して合格となりました。

受験結果

反省点は特に無いです。合格する自信はありましたので。

点数が良ければ800点台に届くかもと思っていたのが700点台だったのは残念でした。試験対策が不十分といえばそうかもしれませんが情報セキュリティのスペシャリストまでは目指していないので、合格できたことにとりあえず満足しています。

まとめ

受験目的の多くの動機は、試験に合格できるだけの知識習得や能力向上を目指すことにあると思います。

私の今回の受験目的は、これまで積み上げてきた実力を判定するため でした。

IT業界での豊富な経験と、応用情報技術者試験の学習で培った知識を活かすことで、短期間で合格できたことに満足です。

もうすぐ人生折り返しの年齢なので、自分が何を学んできたのか・できるのかを確かめるのに良い受験でした。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。


改訂履歴

2025-07-13:

  • 合格証書の写真を掲載

最終更新日: 2025年07月13日(日) / カテゴリー: 学習・教育