本ページには広告・プロモーションが含まれています。

ThinkPad を示すロゴとトラックポイント

前置き

個人所有のノートパソコンが古くなって少し調子が悪い時があるので買い替えを検討してまして、その買い替え候補となったのが Lenovo の ThinkPad でした。

しかし、自分の理想的なスペックの ThinkPad を探そうとしたとき、Lenovo のサイトには大量の ThinkPad があって「Xシリーズ」とか「Tシリーズ」だとか、それぞれの違いがほとんどわかりませんでした。

そこでシリーズの違いを理解するために自分向けの検討メモを兼ねて ThinkPad のシリーズごとの特長をまとめて比較できる情報を作ってみました。

あくまで筆者個人の感想ですが、これから ThinkPad を買おうと思っている人の参考になれば幸いです。

ちなみに ThinkPad と ThinkBook の違いについても紹介記事 を書いています。

私はどちらかといえばパソコンをヘビーに使うほうだと思います。3Dゲームはやりませんが、こうしてウェブサイトの記事を書くときには、音楽や動画を再生しながら、参照する資料をブラウザのタブで多いときは同時に30個ほど開いてます。続けて使うであろうソフトウェア(開いた資料など)はそのまま閉じずに、追加で写真加工の作業もします。ゲームをやるほどのグラフィック性能は不要なんだけどマルチタスクをこなす性能が必要です。


シリーズ比較表

シリーズ個別の特長説明は後回しにして、まずは価格、性能、用途で比較した表です。

性能と用途については私個人の経験からくる評価です。 この記事を書いている時点で私は ThinkPad P14s AMD を使用中でして、「Pシリーズ」を中間の位置づけとして良し悪しを判断する目安になっています。

価格と性能

価格と性能の評価を「低」「中」「高」の3段階に分けてます。

ThinkPad シリーズの価格と性能の比較
シリーズ 価格 予算 性能
X1 20〜35万円
X 中〜高 15〜20万円
P 中〜高 15〜45万円 中から高
T 11〜20万円
E 8〜11万円 低から中
L 9〜21万円 低から中
C 10万円
Z 23〜34万円

価格は2022年9月現在。

性能の「中」判定となるスペックの目安は以下の通りです。

  • メモリ: 16GB
  • CPU: AMD Ryzen 5 Zen 3 または Intel Core i5 11世代
  • SSD: 512GB

業務用途

ThinkPad はビジネス用途として開発されているので仕事にぴったりのノートパソコンです。業務内容の違いは、パソコンにかかる負荷の違いとして認識してください。

評価を「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」の3段階に分けてます。

処理データ量が多い業務用途での比較
シリーズ RAW画像・映像編集 科学技術計算 ソフトウェア開発 2D,3Dグラフィック制作
X1
X
P
T
E
L
C
Z
処理データ量が少なめの業務用途で比較
シリーズ プレゼン資料作成 データ入力 ビデオ通話 写真・動画視聴
X1
X
P
T
E
L
C
Z

家庭向け用途

正直に言うと家庭向きに ThinkPad はオーバースペック(性能過剰)です。 大量の資料を開きながらレポートを書くように、同時に複数の作業をする人や、趣味で動画や写真など大容量データを処理したい人には向いています。 3Dゲームに対応する性能はあるものの、ゲーム機として常用するには使い勝手が悪いと思います。

評価は3段階「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」に分けてます。

ThinkPad シリーズ 家庭用途での比較
シリーズ 動画視聴 ブラウジング 写真加工 年賀状作成
X1
X
P
T
E
L
C
Z
ThinkPad シリーズ 家庭用途での比較
シリーズ チラシ作成 家計簿 3Dゲーム ビデオ通話
X1
X
P
T
E
L
C
Z

シリーズ別解説

ここからはシリーズ個別に特長や用途を解説します。

上の比較表で示したことを、やや詳しく文章で説明しています。

X1 シリーズ

ThinkPad X1 シリーズ

公式サイト ThinkPad X1 シリーズ

  • 主力で人気のシリーズ
  • ハイスペックで先進的なノートパソコン
  • 価格も高め。2022年9月時点での購入予算は20〜35万円

X1 のなかでもいろいろな種類(モデル)がある

  • ディスプレイが折り畳める 「Fold」というモデル
  • ディスプレイのタッチ操作ができてタブレットのような使い方もできる「Titanium」と「Yoga」というモデル
  • LTE,5G対応で携帯性を重視した「Nano」というモデル
  • マルチタスクをこなすパワフルさと携帯性のバランスを重視した「Carbon」モデル
  • ビデオ編集、CAD、ゲームなどに必要なグラフィック性能を重視した「Extreme」というモデル

Xシリーズ

ThinkPad X シリーズ

公式サイト ThinkPad X シリーズ

  • 持ち運んで外出時に使うことを考えて作られたモバイル ノートパソコン。
  • 持ち運ぶ前提なので軽量化のために液晶サイズが13型しかない。
  • SIMカードを挿入すれば携帯電話と同じようにwi-fiなしで通信可能。
  • CPUやメモリは複数タスクをこなすためのビジネスユーザー向けで高性能。
  • 価格も高め。2022年9月時点での購入予算は15〜20万円

Pシリーズ

ThinkPad P シリーズ

公式サイト ThinkPad Pシリーズ

  • ハイエンド モバイル ワークステーションという位置づけ
    • 複数のアプリケーションを使いながら資料を作成するといった、マルチタスクの性能を重視
    • 映像編集や図面の制作などグラフィック性能を重視
    • 3Dゲームに対応する十分な性能はあるもののゲーム向きではない。
  • メモリは16GBが主流
  • 液晶サイズ は14〜16型。
  • CPUやメモリはビジネスユーザー向けで高性能。
  • 価格の範囲が広い。2022年9月時点での購入予算は15〜45万円

Tシリーズ

ThinkPad T シリーズ

公式サイト ThinkPad Tシリーズ

  • 中間的でスタンダードと呼べるモバイルノートパソコン
  • 表計算ソフトを使いこなした事務処理や営業用のプレゼンテーション資料作成はもちろん、ビデオ会議で画面共有しながらのマルチタスクも可。
  • 液晶サイズ は14〜16型とあるが14型のモデルが中心。
  • CPUやメモリはビジネスユーザー向けで高性能。
  • 趣味用途で高い性能を持ったパソコンが欲しいユーザーにも最適。
    • 画像編集、イラスト作成、映像編集
    • ソフトウェア開発
    • ただし3Dゲームには不向き
  • 価格は中くらい。2022年9月時点での購入予算は11〜20万円

Eシリーズ

ThinkPad E シリーズ

公式サイト ThinkPad Eシリーズ

  • メモリが8GB中心ということもあり、シングル タスク向きの性能。
    • データ入力だけの事務処理
    • ビデオ会議に参加するだけ
    • メールの読み書き
    • 文書作成
  • メモリ16GBを搭載した性能上位のモデルはTシリーズに匹敵するが、それならTシリーズも選択の候補にすべき。
  • 家庭で使うには余裕の性能を持っている。
    • 動画を見る
    • オンライン授業を受ける
    • 調べ物をしながらレポートやブログを書く
    • 写真を加工する
    • 3Dゲームは不可
  • 液晶サイズ は14〜16型。
  • 価格は低価格。2022年9月時点での購入予算は8〜11万円

Lシリーズ

ThinkPad L シリーズ

公式サイト ThinkPad Lシリーズ

  • 価格を低く抑えたシリーズ
  • 購入予算が少ないので性能も低くて問題ないけれど ThinkPad の特長(※)が欲しいユーザー向け
  • 液晶サイズは13〜16型と幅広い。
  • 価格は低〜中価格。2022年9月時点での購入予算は9〜21万円

ThinkPad の特長

  • 筐体の堅牢性
  • トラックポイント
  • キーボード
  • ビジネス向けのセキュリティ機能

Cシリーズ

ThinkPad C シリーズ

公式サイト ThinkPad Cシリーズ

  • Chrome OS というスマートフォンやタブレットの操作性に類似するオペレーティング・システムを搭載したパソコン
  • スマホやタブレットのようにひとつのアプリだけを使う用途
  • 液晶サイズは13型のみ
  • 価格は低価格。2022年9月時点での購入予算は10万円。

Chrome OS 搭載パソコンは、簡単な話がスマホやタブレットに物理キーボードが付属しているものです。 何でもこなせるパソコンではありません。 価格が安いからという理由で買ってはいけません。

Zシリーズ

ThinkPad Z シリーズ

公式サイト ThinkPad Zシリーズ

  • デザインの趣向が変わった高性能なシリーズ
  • 高級なモデルが欲しい人向けで、ThinkPad ブランドの所有欲を満たすことを重視したタイプ
  • 液晶サイズ13型と16型の2種類
  • マルチタスクを重視した高性能なCPU
  • 大容量メモリとストレージ
  • 3Dゲームは不可
  • 16型はOLED液晶選択可能
  • 13型はタッチパネル対応したモデルがある
  • 新しいタッチパッド(16型のみ)とトラックポイント
  • 価格は高い。2022年9月時点での購入予算は23〜34万円

おすすめのシリーズ

個人用途で趣味で使うなら「Eシリーズ」か「Tシリーズ」のなかでメモリが 16GB 搭載のモデルをおすすめします。 CPU は性能の高いものが搭載されているので気にしなくても大丈夫です。

映像編集したい場合は「Pシリーズ」でグラフィックスに NVIDIA が搭載されているモデルを選びましょう。

ThinkPad を安く買うには

オンライン ショップでは随時セールが行われていて割引価格で購入できる機種があります。

下のバナーをクリックして、オンライン ショップへ行くと自動的にクーポンが適用されてセール価格で購入できます。 セール会場で、ぜひお目当ての ThinkPad を探してください。


最終更新日: 2023年03月25日(土) / カテゴリー: パソコン