重要
この文書は『 ノートパソコン購入ガイド 』の一部です。文書の文脈に不明な点がある場合は はじめのページ から読み返してください。
Lenovo のサイトには大量の ThinkPad があって「Xシリーズ」とか「Tシリーズ」だとか、それぞれの違いがほとんどわかりません。
本記事では、自分の用途にマッチする ThinkPad を探そうとしている人のために、ThinkPad シリーズごとの特長をまとめて比較できる情報を提供します。
単純なカタログスペックの比較は ThinkPad の公式サイト やパソコン専門誌( ASCII 、 PC Watch ) などのレビュー記事を参照ください。
製品スペックや機能については Lenovo 公式サイトの2026年3月時点の情報を参照しています。
この記事の目次
シリーズ比較表
シリーズ個別の特長説明は後回しにして、まずは価格、性能、用途で比較した表です。
性能と用途については私個人の経験による評価です。この記事を書いている時点で私は ThinkPad P14s AMD を使用中でして、「Pシリーズ」を中間の位置づけとして良し悪しを判断する目安になっています。
Lenovo 製品は購入時に製品をカスタマイズできますが、この記事ではカスタマイズせず製品ページに表示されているスペックで評価しています。
価格と性能
価格と性能の評価を「低」「中」「高」の3段階に分けています。
| シリーズ | 価格 | 予算 | 性能 |
|---|---|---|---|
| X1 | 高 | 23〜32万円 | 高 |
| X | 高 | 19〜29万円 | 高 |
| X9 | 高 | 19〜20万円 | 高 |
| T | 中〜高 | 16〜58万円 | 中~高 |
| P | 高 | 20〜49万円 | 中~高 |
| L | 低〜高 | 11〜32万円 | 低〜高 |
| E | 低〜中 | 12〜15万円 | 低~中 |
価格は2026年3月現在。
性能の「中」判定となるスペックの目安は以下の通りです。
- メモリ: 16GB
- CPU: AMD Ryzen 5 7000シリーズ / Ryzen AI 5 300シリーズ または Intel Core Ultra 5 / Core i5 13世代
- SSD: 512GB
業務用途
ThinkPad はビジネス用途として開発されているので仕事にぴったりのノートパソコンです。業務内容の違いは、パソコンにかかる負荷の違いとして認識してください。
評価を「◎=最適」「○=適性がある」「△=適性があまりない」「☓=不適」の4段階に分けています。
| シリーズ | RAW画像・映像編集 | 科学技術計算 | ソフトウェア開発 | 2D・3Dグラフィック制作 | ライブ動画配信 |
|---|---|---|---|---|---|
| X1 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| X | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| X9 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| T | ○ | ○ | ○ | ○ | △ |
| P | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| L | △ | △ | △ | △ | ☓ |
| E | △ | △ | △ | ○ | ☓ |
| シリーズ | プレゼン資料作成 | データ入力 | ビデオ会議 | 写真・動画視聴 |
|---|---|---|---|---|
| X1 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| X | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| X9 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| T | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| P | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| L | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| E | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
家庭向け用途
正直に言うと家庭向きに ThinkPad はオーバースペック(性能過剰)です。 大量の資料を開きながらレポートを書くように、同時に複数の作業をする人や、趣味で動画や写真など大容量データを処理したい人には向いています。 3Dゲームに対応する性能はあるものの、ゲーム機として常用するには使い勝手が悪いと思います。
評価は4段階「◎=最適」「○=適性がある」「△=適性があまりない」「☓=不適」に分けています。
| シリーズ | 動画視聴 | ブラウジング | 写真加工 | 年賀状作成 |
|---|---|---|---|---|
| X1 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| X | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| X9 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| T | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| P | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| L | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| E | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| シリーズ | チラシ作成 | 家計簿 | 3Dゲーム | ビデオ通話 | ライブゲーム実況 |
|---|---|---|---|---|---|
| X1 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
| X | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
| X9 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
| T | ◎ | ◎ | △ | ◎ | △ |
| P | ◎ | ◎ | △ | ◎ | △ |
| L | ◎ | ◎ | ☓ | ◎ | ☓ |
| E | ◎ | ◎ | ☓ | ◎ | ☓ |
シリーズ別解説
ここからはシリーズ個別に特長や用途を解説します。
上の比較表で示したことを、やや詳しく文章で説明しています。
X1 シリーズ
- 主力で人気のモバイルノートパソコン
- ハイスペックで先進的なノートパソコン
- 信頼性と耐久性のある堅牢なハードウェア
- マルチタスクをこなすパワフルさと携帯性のバランスを重視した「Carbon」
- 360度ヒンジを備えタブレット、テント、スタンドモードでも使用できる「2-in-1」
- 本体重量はおよそ 1kg と軽量で持ち運びも問題なし
- 液晶サイズは14型のみ
- 価格は高め。2026年3月時点での購入予算は23〜32万円
Xシリーズ
- モバイルノートパソコンの代表格
- SIM カードを挿入すれば携帯電話と同じように Wi-Fi なしで通信可能
- CPUやメモリは複数タスクをこなすためのビジネスユーザー向けで高性能
- 本体重量は 1kg 未満と軽量で持ち運びも問題なし
- 液晶サイズは13型が主流
- 価格は高め。2026年3月時点での購入予算は19〜29万円
X9 シリーズ
- Aura Edition と題して、 インテル と協力して開発された独自の AI 対応機能を備えたシリーズ
- ThinkPad の特徴であった TrackPoint が廃止されている
- 幅広い用途に対応できる性能がある
- 持ち運びしやすい薄型軽量なボディ
- 液晶サイズは14型と15.3型のみ
- 価格は高め。2026年3月時点での購入予算は19〜20万円
Tシリーズ
- ThinkPad のスタンダードと呼べるシリーズ
- 一般的な事務処理から専門職の業務まで利用シーンを選ばず幅広い業務に使える性能、耐久性、重量
- 趣味用途で高い性能を持ったパソコンが欲しいユーザーにも最適 ※3D ゲームには適さない
- バッテリー交換可能モデルあり
- 液晶サイズは14型と16型がある
- 価格は幅広い。2026年3月時点での購入予算は16〜58万円
Pシリーズ
- ハイエンド モバイル ワークステーションという位置づけ
- 複数のアプリケーションを使いながら資料を作成するといった、マルチタスクの性能を重視
- 映像編集や図面の制作などグラフィック性能を重視
- 3Dゲームに対応する十分な性能はあるもののゲーム向きではない
- CPUやメモリはワークステーションとして高性能
- 液晶サイズは14型と16型がある
- 価格は高い。2026年3月時点での購入予算は20〜49万円
Lシリーズ
- Tシリーズよりも価格を抑えたシリーズ
- 購入予算が少なく性能も低くて問題ないけれど ThinkPad の特長(※)が欲しいユーザー向け
- 画面が回転しタブレットモードになる 2-in-1 モデルもある
- 液晶サイズは13型~15型と幅広い
- 価格は低〜高価格。2026年3月時点での購入予算は11〜32万円
(※) ThinkPad の特長
- 筐体の堅牢性
- TrackPointと3ボタンクリックパッド
- キーボード
- ビジネス向けのセキュリティ機能
Eシリーズ
- Lシリーズと似ており低価格のラインアップシリーズ
- 書類作成やデータ入力といった事務的な作業が中心の性能
- 家庭での使用には十二分な性能を持っている
- カスタマイズすれば高い性能を手に入れられるが、高性能を望むなら上位のTシリーズも選択の候補にできる
- シングルタスク向きの構成: メモリ 8 GB、プロセッサー AMD Ryzen 3 を選択。
- データ入力だけの事務処理
- ビデオ会議に参加するだけ
- メールの読み書き
- 文書作成
- マルチタスク重視の構成: メモリ 16 GB、プロセッサー Core Ultra 5 または AMD Ryzen 5 以上を選択。
- オンライン授業を受けながらパソコンでノートを取る
- 調べ物をしながらレポートやブログを書く
- 写真を加工する
- フルスクリーンで高画質の動画を見る
- ただし3Dゲームは不可
- 液晶サイズは14型と16型
- 価格は低価格。2026年3月時点での購入予算は12〜15万円
おすすめのシリーズ
個人用途で趣味で使うなら「Tシリーズ」のなかでメモリが 16 GB 以上を搭載したモデルをおすすめします。 CPU は性能の高いものが搭載されているので気にしなくても大丈夫です。
映像編集や音楽制作など大きなデータを扱う場合には「Pシリーズ」でグラフィックスに NVIDIA が搭載されているモデルを選びましょう。
通勤通学だったり外出時に持ち運ぶ機会が多いなら軽量な「Xシリーズ」をおすすめします。
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