重要
この文書は『 ノートパソコン購入ガイド 』の一部です。文書の文脈に不明な点がある場合は はじめのページ から読み返してください。
本記事では ASUS のノートパソコン のシリーズ別の特徴を紹介します。
ASUS のノートパソコンは製品の特長でシリーズが分かれています。いわゆる「種類」です。 2024年8月時点で8つのシリーズがあります。
- Zenbook (ゼンブック)
- Vivobook (ヴィボブック)
- ExpertBook (エキスパートブック)
- ASUS (エイスース) - 公式サイトでは Others というカテゴリに分類される
- ProArt Studiobook (プロアート スタジオブック)
- Chromebook (クロームブック)
- ROG (アールオージー) - Republic Of Gamers の略語
- TUF Gaming (タフゲーミング)
括弧()内は日本語での読み方。正式名称は英字表記。
この記事の目次
シリーズ比較表
シリーズを価格、性能、用途で比較します。
性能と用途については私個人の経験にもとづく評価です。 この記事を書いている時点で私は自宅で Lenovo の ThinkBook 14 Gen4 AMD (※)を使用中でして、この製品スペックを中間の位置づけとして良し悪しを判断する目安にしています。
(※)比較製品が他社製ではありますが、どのメーカーであってもCPUやメモリなど同じ仕様の部品を搭載していれば性能の違いはほとんど無いので比較することができます。
価格と性能
価格と性能の評価を「低」「中」「高」の3段階に分けてます。
シリーズ | 価格 | 予算 | 性能 |
---|---|---|---|
Zenbook | 中~高 | 14~60万円 | 中~高 |
Vivobook | 低~高 | 7~36万円 | 低~高 |
ExpertBook | 中~高 | 12~44万円 | 低~高 |
ASUS | 低 | 5万円 | 低 |
ProArt Studiobook | 高 | 30~50万円 | 高 |
Chromebook | 低~中 | 4~14万円 | 低~中 |
ROG | 中~高 | 20~63万円 | 中~高 |
TUF Gaming | 中~高 | 12~34万円 | 中~高 |
価格は2024年8月現在。
性能の「中」判定となるスペックの目安は以下の通りです。
- CPU: AMD Ryzen 5 7000シリーズ または Intel Core i5 13世代
- メモリ: 16GB
- SSD: 512GB
業務用途
ASUS のノートパソコンのなかでも ExpertBook、ProArt Studiobook はビジネス用途を目的に開発されています。Zenbook と Vivobook もビジネス向け製品もありますが、幅広い趣味用途の仕様が中心になっています。
業務内容の違いは、パソコンにかかる負荷の違いとして認識してください。 評価を「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」の3段階に分けてます。
シリーズ | RAW画像・映像編集 | 科学技術計算 | ソフトウェア開発 | 2D,3Dグラフィック制作 | ライブ動画配信 |
---|---|---|---|---|---|
Zenbook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Vivobook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ExpertBook | △ | ☓ | △ | ☓ | △ |
ASUS | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
ProArt Studiobook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Chromebook | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ |
ROG | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
TUF Gaming | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
シリーズ | プレゼン資料作成 | データ入力 | ビデオ会議 | 写真・動画視聴 |
---|---|---|---|---|
Zenbook | ○ | ○ | ○ | ○ |
Vivobook | ○ | ○ | ○ | ○ |
ExpertBook | ○ | ○ | ○ | ○ |
ASUS | ○ | ○ | ○ | ○ |
ProArt Studiobook | ○ | ○ | ○ | ○ |
Chromebook | △ | ○ | ○ | ○ |
ROG | ○ | ○ | ○ | ○ |
TUF Gaming | ○ | ○ | ○ | ○ |
家庭向け・ゲーム用途
ASUS のノートパソコンのなかでも Zenbook と Vivobook シリーズは家庭や趣味での利用向けです。 3Dゲームをプレイするなら、ゲーミングノートパソコンとして開発されている ROG と TUF Gaming です。
評価は3段階「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」に分けてます。
シリーズ | 動画視聴 | ブラウジング | 写真加工 | 年賀状作成 | チラシ作成 |
---|---|---|---|---|---|
Zenbook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Vivobook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ExpertBook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ASUS | ○ | ○ | △ | △ | △ |
ProArt Studiobook | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Chromebook | ○ | ○ | ☓ | ☓ | △ |
ROG | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
TUF Gaming | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
シリーズ | 家計簿 | 3Dゲーム | ビデオ通話 | ライブゲーム実況 |
---|---|---|---|---|
Zenbook | ○ | ○ | ○ | ○ |
Vivobook | ○ | ○ | ○ | ○ |
ExpertBook | ○ | ☓ | ○ | ☓ |
ASUS | △ | ☓ | ○ | ☓ |
ProArt Studiobook | ○ | △ | ○ | ○ |
Chromebook | △ | ☓ | ○ | ☓ |
ROG | ○ | ○ | ○ | ○ |
TUF Gaming | ○ | ○ | ○ | ○ |
シリーズ別解説
ここからはシリーズ個別に特長や用途を解説します。
上の比較表で示したことを、やや詳しく文章で説明しています。
Zenbook
- 高速なプロセッサーと大容量メモリを搭載していおり、仕事から趣味にまで使える幅広い製品がそろっている
- モバイルノートパソコンをコンセプトとした製品が中心で、通勤や通学でノートパソコンを頻繁に持ち運びしやすい製品が揃っている
- タッチパッドと画面を兼用した『 ScreenPad 』や画面が折りたためる『 Fold 』といった、先進的機能を搭載した製品をラインナップする
- 画面サイズは14インチが主流
- 価格は安価なものから高価なものまで幅広い。2024年8月時点での購入予算は14〜60万円
Vivobook と比較されることが多いシリーズです。 『 Zenbook と Vivobook の違い・比較 』 ページも参考にご覧ください。
Vivobook
- Zenbook よりも低価格・低スペックの製品をそろえて、どちらかと言うと家庭で据え置き型で使うことを想定されたシリーズ
- エントリーモデルからハイスペックまで様々なスペックを展開し、用途に合ったパソコンを見つけやすい。反面、種類が豊富なだけに、製品仕様を見極められるユーザー向けとも言える。
- ハイスペックの「Pro」は 3D ゲームのプレイやクリエイティブワークも可能
- 画面サイズが14インチ、15インチ、16インチが主流
- 価格は幅広い。2024年8月時点での購入予算は7〜36万円
ExpertBook
- 法人向けノートパソコンのシリーズ
- モバイルノートパソコンが中心で携帯性・堅牢性が高い
- 高いセキュリティでバッテリー駆動時間も長い
- 書類の制作やビデオ会議など比較的軽作業を余裕でこなす性能
- 映像制作やビッグデータ解析など膨大な計算能力を必要とする作業は不向き
- 画面サイズが13インチ、14インチが主流
- 価格は幅広い。2024年8月時点での購入予算は12〜44万円
ASUS (Others)
- ローエンドモデルのシリーズで、ウェブサイトを閲覧するだけ、画像や動画を見るだけ、音楽を流すだけなど、単一の作業にしか使えない
- 用途を見極められる人だけが買うべきパソコンで、安いからといって買ってはいけない。
- 画面サイズは11型と15型
- 2024年8月時点でウェブサイトから購入できるモデルは1機種のみ
- 価格は低価格。2024年8月時点での購入予算は5万円
ProArt Studiobook
- モバイルワークステーションの位置づけで非常に高性能なパソコンをそろえるシリーズ
- クリエイティブワークと呼ばれる、映像やイラスト制作、画像編集などコンピューティングパワーを必要とする用途に最適
- 「ASUS Dial」 というダイヤル式のコントローラを搭載しており、音量や画面の明るさをはじめとした細かい数値を指定する、繊細な操作を必要とする操作性を高める特徴がある。特に Adobe 社のソフトウェアとの相性が良い。
- 画面サイズは16インチのみ
- 価格は高い。2024年8月時点での購入予算は30~50万円
Chromebook
- Chromebook は Google 社が開発したオペレーティングシステム「ChromeOS」 で稼働するノートパソコン で、主に小中学校など教育現場で採用されているパソコン
- ChromeOS を搭載したノートパソコンは必ず「Chromebook」と呼ばれ、ASUS 以外のメーカーからも発売されている
- ノートパソコンとしての性能は低く、同時に複数の作業には不向き
- スマートフォンがノートパソコンの形になったと考えると、その特徴がわかりやすい。
- インターネットで情報検索、動画配信サービスの視聴、リモート会議、Googleドライブの資料作成など、インターネットに常に接続されていることを前提とする作業に向いている。
- 画面サイズは14インチが主流
- 価格は低~中。2024年8月時点での購入予算は4~14万円
ROG - Republic of Gamers
- ゲーミングノートパソコンのシリーズで、PCゲームをプレイするために作られた製品
- ゲーマー向けに最新機能とハイスペック製品が投入されるシリーズ
- 性能としてはゲーム以外にも映像・イラスト・音楽制作、ゲーム開発など大容量のデータ処理とグラフィック処理に向いている
- 高性能ゆえにパソコンの発熱も多く、冷却のためにファンが高速で回るため音がうるさくなりがち
- 画面サイズは16インチが主流
- 価格は中~高。2024年8月時点での購入予算は20~63万円
ROG のなかでもサブシリーズがあります。 その違いについては 『 ROG ノートパソコン FLOW・ZEPHYRUS・STRIX の違い、比較 』 のページをご覧ください。
TUF Gaming
- ROG と同じくゲーミングノートパソコンのシリーズ
- 性能は ROG シリーズより若干低いスペックを展開している
- ゲーマーだけでなくデジタルアート、ストリーミング、動画編集やアニメーションおよびゲーム開発など、なんでもこなせる
- 高性能ゆえにパソコンの発熱も多く、冷却のためにファンが高速で回るため、音がうるさくなりがち
- ROG はデスクトップ パソコンにも同名のシリーズがあるが、TUF Gaming はノートパソコンだけにあるシリーズ
- 画面サイズは15インチが主流
- 価格は中~高。2024年8月時点での購入予算は12〜34万円
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