重要
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本記事では DELL ノートパソコン のシリーズ別の特徴を紹介します。
DELL のノートパソコンは製品の特長で、シリーズが分かれています。 2024年6月時点で8つのシリーズがあります。
- XPS (エックスピーエス)
- Latitude (ラティチュード)
- Inspiron (インスパイロン)
- Alienware (エイリアンウェア)
- Dell G (デル ジー)
- Precision (プレシジョン)
- Rugged (ラグド)
- Chromebook (クロームブック)
括弧()内は日本語での読み方。正式名称は英字表記。
このうち Rugged と Chromebook は用途が特殊なので本記事では紹介しません。
2024年2月まで存在した Vostro (ボストロ) というブランドは廃止され Inspiron シリーズ に統合されました。
- Dell VostroをInspironに統合 - Dell 日本 公式サイトの発表
- デルのVostroが終了。 - PC Watch のニュース
この記事の目次
ブランド比較表
ブランドを価格、性能、用途で比較します。
性能と用途については私個人の経験にもとづく評価です。 この記事を書いている時点で私は自宅で Lenovo の ThinkBook 14 Gen4 AMD (※)を使用中でして、この製品スペックを中間の位置づけとして良し悪しを判断する目安にしています。
(※)比較製品が他社製ではありますが、どのメーカーであってもCPUやメモリなど同じ仕様の部品を搭載していれば性能の違いはほとんど無いので比較することができます。
価格と性能
価格と性能の評価を「低」「中」「高」の3段階に分けてます。
ブランド | 価格 | 予算 | 性能 |
---|---|---|---|
XPS | 高 | 20~50万円 | 高 |
Latitude | 低~高 | 10~57万円 | 低~高 |
Inspiron | 低~中 | 6~20万円 | 低~高 |
Alienware | 高 | 25~57万円 | 高 |
Dell G | 中~高 | 13~26万円 | 中~高 |
Precision | 高 | 22~75万円 | 中~高 |
価格は2024年6月現在。
性能の「中」判定となるスペックの目安は以下の通りです。
- CPU: AMD Ryzen 5 7000ブランド または Intel Core i5 13世代
- メモリ: 16GB
- SSD: 512GB
業務用途
Dell のノートパソコンのなかでも Latitude, Precision はビジネス用途を目的に開発されています。Inspiron もビジネス用途をカバーしますが小規模事業者向けです。
業務内容の違いは、パソコンにかかる負荷の違いとして認識してください。 評価を「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」の3段階に分けてます。
処理データ量が多い業務用途での比較
ブランド | RAW画像・映像編集 | 科学技術計算 | ソフトウェア開発 | 2D,3Dグラフィック制作 | ライブ動画配信 |
---|---|---|---|---|---|
XPS | ○ | ○ | ○ | △ | ○ |
Latitude | △ | ○ | ○ | △ | ○ |
Inspiron | ○ | △ | ○ | ○ | △ |
Alienware | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
Dell G | ○ | ○ | △ | ○ | ○ |
Precision | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ブランド | プレゼン資料作成 | データ入力 | ビデオ会議 | 写真・動画視聴 |
---|---|---|---|---|
XPS | ○ | ○ | ○ | ○ |
Latitude | ○ | ○ | ○ | ○ |
Inspiron | ○ | ○ | ○ | ○ |
Alienware | ○ | ○ | ○ | ○ |
Dell G | ○ | ○ | ○ | ○ |
Precision | ○ | ○ | ○ | ○ |
家庭向け・ゲーム用途
Dell のノートパソコンのなかでも XPS と Inspiron シリーズは家庭や趣味での利用向けです。 3Dゲームをするにはゲーミングシリーズの Alienware と Dell G がベストです。
評価は3段階「○=向き」「△=どちらかといえば不向き」「☓=不向き」に分けてます。
ブランド | 動画視聴 | ブラウジング | 写真加工 | 年賀状作成 | チラシ作成 |
---|---|---|---|---|---|
XPS | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Latitude | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Inspiron | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Alienware | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Dell G | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Precision | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ブランド | 家計簿 | 3Dゲーム | ビデオ通話 | ライブゲーム実況 |
---|---|---|---|---|
XPS | ○ | △ | ○ | ○ |
Latitude | ○ | ☓ | ○ | △ |
Inspiron | ○ | △ | ○ | △ |
Alienware | ○ | ○ | ○ | ○ |
Dell G | ○ | ○ | ○ | ○ |
Precision | ○ | ☓ | ○ | ○ |
ブランド別解説
ここからはシリーズ個別に特長や用途を解説します。
上の比較表で示したことを、やや詳しく文章で説明しています。
XPS (家庭・ビジネス・クリエイター)
- ハイスペックで持ち運びを考えた軽量製品が主流
- 家でオンラインショップを楽しむ程度から、写真、グラフィック デザイン制作などクリエイティブワークにも対応した幅広い製品がそろっている
- Windows Pro や Intel Evo などビジネス用途のスペックにも対応
- 価格は高め。2024年6月時点での購入予算は20~50万円
Latitude (ビジネス)
- 持ち運びにも対応するビジネス向けシリーズ
- 数十台以上のパソコンを一括で管理しなければならない組織向き
- 企業の情報システム専任の担当者が製品を選ぶ必要あり
- 価格が高い理由は高度なセキュリティ機能のため
- 高性能と言える製品は一部であるため、業務の要求に応じたスペックから選択しないと価格に見合う快適さは得られない
- 画面サイズが13~14インチが主流
- 価格は幅広い。2023年6月時点での購入予算は10〜57万円
Inspiron (家庭・スモールビジネス)
- 家庭およびスモールビジネス向けのシリーズ
- 家庭用途では据え置き型で使うことを想定されている
- YouTubeを見たり、軽いゲームをやったり大画面が望ましいカジュアルな利用に向く
- 価格の高いものはクリエイティブワークも可能
- 画面サイズが14インチと15インチが主流
- ビジネス向けには書類作成やデータ入力業務向けのスペックが中心
- 価格が高ければ高性能CPUや大容量RAMが搭載されており、価格と性能のバランスが取れている
- 画面サイズは14インチと15インチが主流なので据え置き型利用を想定している
- 価格は幅広い。2024年6月時点での購入予算は7〜50万円
Alienware (ゲーミング)
- 最新の3Dゲームがプレイできる高い性能を有するシリーズ
- ゲーム以外にも映像編集やイラストや音楽制作など大容量のデータとグラフィック処理に向いている
- ゲーム専用機なのでパソコン本体の冷却のためにファンが回る音がうるさくなりがち
- 画面サイズは16インチが主流
- 価格は高い。2024年6月時点での購入予算は25〜57万円
- Alienware (エイリアンウェア) というゲーミングパソコン専門会社を Dell が子会社にしたので、このシリーズが存在する
Dell G (ゲーミング)
- 最新の3Dゲームに対応したシリーズで Alienware より価格を落としたシリーズ
- ゲーム以外にも映像編集やイラストや音楽制作など大容量のデータとグラフィック処理に向いている
- ゲーム専用機なのでパソコン本体の冷却のためにファンが回る音がうるさくなりがち
- 画面サイズは15インチが主流
- 価格はゲーミングパソコンとしては中くらい。2024年6月時点での購入予算は13〜26万円
Precision (ワークステーション)
- 高性能が求められなおかつ携帯性も備えたモバイル ワークステーション
- 映像編集や図面の制作などグラフィック性能を重視
- AIなど大量の科学技術計算やプログラムのコンパイルなどマルチタスクの性能にも優れている
- 3Dゲームに対応する十分な性能はあるもののゲーム向きではない
- 高いセキュリティやマシンの管理機能が必要とされるビジネス用途も問題なし
- 趣味であってもハイスペックを要するクリエイティブワークにも最適
- 画面サイズは15インチが主流
- 価格は高い。2023年4月時点での購入予算は22〜75万円
Rugged
アウトドア利用の特殊製品なので評価対象外。
Chromebook
教育機関向けの製品なので評価対象外。
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