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たくさんの本が並んだ本棚

「推理小説 おすすめ」と検索するとたくさんの紹介ページが出てきます。

それぞれのページを見ながら次はどれを読もうかとチェックするんですが読者によっておすすめする作品が分かれていてたくさん紹介されています。どれが本当におすすめの推理小説なのか作品選びに迷うことはありませんか?

私もそんな読者のひとりなので、共通しておすすめされている作品があるんじゃないかと思い調べてみました。

「推理小説 おすすめ」で検索に出てきた上位のページ10件について、おすすめとして紹介されている作品の出現回数をランキング形式でお届けします。おすすめされた回数を投票数(=人気度)とみなしてます。

それでは早速投票結果を見てみましょう。

私が読んだ作品は簡単にコメントを入れています。


全員がおすすめする作品はあるのか?

今回の調査では無かったです!

  • 10人中10人がおすすめする作品はなし。
  • 10人中9人がおすすめする作品もなし。
  • 10人中8人がおすすめする作品もなし。

というわけで10人中7人がおすすめする作品から紹介します。

10人中7人がおすすめする作品

もっとも多くの投票を集めたのは2作品でした。

10人中7人がおすすめしているということで、これはもう間違いなく生きているうちに読んでおきたい作品です。

私も2冊とも読みましたし、文句無しでおすすめできます。未読の人はネタバレを見てしまわないように注意しましょう。

どちらを先に読めって?。。。私は『十角館の殺人』を推薦します。

占星術殺人事件

トリックが歴史に残る傑作

この作品が世に出たのは1980年代でしたが、1990年代に人気を博した某漫画がトリックを盗んでいると話題になったので内容を知っている人もいるかもしれません。

十角館の殺人

こんな出来事があるのか!?と、まさに「 衝撃 」を受けました。

綾辻氏のデビュー作で87年の刊行以来、ミステリー界に「新本格」と呼ばれるブームを起こした作品です。

『十角館の殺人』の感想【ネタバレなし】 の記事で詳しい感想を書いています。

10人中6人がおすすめする作品

10人中6人がおすすめした作品は1点だけでした。

半分以上の人が紹介しているということで読んで損はないでしょう。

慟哭

作品が書かれた当時の出来事に倣って、幼女誘拐事件と新興宗教をモチーフにした暗い雰囲気のサスペンスです。私はノン・フィクションを読んでるような感覚になりました。

シーンが細かく切り替わり少しずつ読み進めることができるのも良い。

ちなみに作品タイトルは「どうこく」と読みます。

10人中5人がおすすめする作品

半分の人がおすすめする作品は2作品でした。

葉桜の季節に君を想うということ

5割か6割ぐらい読んで展開は予想できたものの 「そこか!」と思わず膝を打った

「必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。」と紹介されているのも納得。

ハサミ男

猟奇殺人犯であるハサミ男が次の犠牲者に決めた人物を、自分の手口を真似て殺された死体をハサミ男自身が発見する。

さて、真犯人は誰なのか?刑事はハサミ男を捕まえることができるのか?

殺人犯が模倣犯を追う設定が謎に満ち溢れていて楽しめます。 推理小説 『ハサミ男』の感想【ネタバレなし】 の記事で詳しい感想を書いています。

10人中4人がおすすめする作品

半分まではいかないけれど上位に食い込んだ作品は9作品でした。このあたりになると作品はだいぶ分かれてくる印象があります。

容疑者Xの献身

「容疑者Xの献身」は映画化されていたので初めはテレビで見て 「えっ!」と声を上げた作品 でした。原作となった小説はあとから読んだのですが映像に負けないくらい引き込まれます。

大誘拐

誘拐団にさらわれた大富豪の82歳のおばあさんが機転を利かせて解放される、爽快な誘拐ミステリー。物語全体で読者をだましていて、叙述トリックとはちょっと違う心理トリック的な仕掛けで読み応えがあります。

ネタバレなしで『大誘拐』(著:天藤真)の感想 を書いていますので興味のある方はそちらの記事もご覧ください。

生ける屍の死

死人が蘇るという怪奇現象のもとで起こる殺人事件。密室・死体消失など数々の伏線と"生きているのに死んでいる"矛盾を融合した特殊設定ミステリです。 推理要素に加えて死生観についての語りもたいへん興味深く、本格ものが読みたい推理小説ファンにおすすめします。

ネタバレなしで『生ける屍の死』(著:山口雅也)の感想 を書いていますので興味のある方はそちらの記事もご覧ください。

七回死んだ男

「七回死ぬ」ってどいうこと?と思ったひとは是非読んでみて欲しい作品です。

同じ日が繰り返されるという異次元の世界で起こる殺人事件を解決するSF本格パズラーです。

推理小説『七回死んだ男』(著:西澤 保彦)の感想【ネタバレなし】 の記事で詳しい感想を書いています。

殺戮にいたる病

『十角館の殺人』と同じくらい秀逸 な作品です。

描写がグロテスクなので猟奇系が苦手な人はご注意ください。

内容は違うけれど映画『ソウ(SAW)』を思い出します。

火車

2021年に本作を読みましたが私が期待している、犯人と探偵・警察の知的な攻防とは少しちがっていたので個人的には誰にも推薦しない低評価の作品です。本格推理小説ではありません。警察小説です。

1998年に発売された作品で当時の社会事情を反映した物語でした。"山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。"と紹介文に書かれていますが、今となってはテーマが古すぎて傑作と呼ぶには無理があります。

女子高生のあいだで噂された猟奇殺人が現実となり、刑事が真相を追求する推理小説。他の「10人中4人がおすすめする作品」に比べると本格ミステリーとしてのインパクトは弱い。 ネタバレなしで『噂』の感想 を書いていますので興味のある方はそちらの記事もご覧ください。

ロートレック荘事件

そして誰もいなくなった

世界的に有名なアガサ・クリスティーの作品で、ドラマや映画化されているのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

イギリスで1939年に刊行された作品ということもあって、昨今の推理小説をたくさん読んでいる人にとっては謎解きには大きな期待をせずに、歴史的名作として嗜む程度の作品かもしれないです。

推理小説をあまり読んだことがない人にとってはかなり楽しめると思います。

タイトル通り、誰もいなくなります。さて犯人は?

10人中3人がおすすめする作品

だいたい3人に1人はおすすめする作品ということですが、この順位に入った作品は18作品でした。

4人の人がおすすめするよりも作品数は倍になっていますので、読者の趣味趣向が出やすいのかなと思います。


おすすめは2人以下の作品

2人以下の投票となれば作品はバラバラでした。

投票数2人の作品は39作品、投票数1人の作品は257作品でした。

作品の紹介は省略しますが、おすすめしなかった人にとって実はものすごい作品なのに出会っていないだけかもしれませんね。

終わりに

今回調査したページに掲載されていた作品の数は全部で328作品でした。なかにはシリーズ作品としておすすめされているものもあったので実際はもっと多くなりそうです。

紹介ページによっておすすめする作品数が違ったこともあり、投票数が少ないほど作品の数も分かれていました。 ランキング形式でおすすめされている場合は上位10位までとして上限を設定して調べてみるとまた違った結果になったかもしれません。

2020年2月に 海外の読者が選ぶミステリー小説のおすすめ10選 もまとめてみましたので興味のある方はご覧ください。日本とは違ったランキングで興味深いですよ。

以上、参考になれば幸いです。

オススメ記事 動画でサクッとミステリーを楽しむなら U-NEXT がおすすめ

今回調べたページを下記にリストアップしますので本の紹介文など気になる方はチェックしてみてください。


最終更新日: 2023年01月07日(土) / カテゴリー: 推理小説・映画